No.132 (「レーニンの修正社会主義、スターリン独裁」)  : 

「レーニンの行った修正社会主義とはどのようなものか?」

レーニンは内戦や干渉戦争中、全企業を国有化し作物を強制徴収する戦時共産主
義をとり、それらの戦争に勝利した。戦争後、中小企業の私的営業を認め作物の
自由販売を許す新経済政策(NEP)を始め、資本主義各国はそれを評価し、ソ
連が将来自国産業の市場になることも期待してソ連を承認した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

現在の中国の「市場経済を導入した社会主義」に通じる、レーニンの新経済政策
に大きな関心を持って、学習に臨んでいる。

思考・判断:

戦時共産主義と新経済政策それぞれの目的と手段について考察しながら、特に後
者の資本主義各国によるソ連承認との因果関係について、的確に判断している。

資料活用の技能・表現:
スターリンによって握りつぶされたレーニンの遺書を読んで、新経済政策を
巡る論争の中で書記長に就任したスターリンの個人独裁を、彼が強く憂慮し
ていたことを発見している。

知識・理解:
内戦や干渉戦争中の戦時共産主義がソ連経済を崩壊させたが、その後の新経
済政策がそれを回復させるとともに、資本主義各国に評価されたことについ
て、基本的な知識を身につけている。